千里ニュータウンにお住まいのみなさまから、就学・就職・転勤などで他の地域に転居された千里ニュータウンのOB・OGのみなさまから千里ニュータウンの思い出をお聞きしています。

協働事業市民提案の協議結果

平成22年度(2010年度)協働事業市民提案の協議結果

●事業内容
2012年にまち開きから50周年を迎える千里ニュータウン。これまでの千里ニュータウンに関連する情報を収集し、発信する体制づくりを行い、新住民向けの情報パッケージの提供や、千里を訪れる人に向けて千里の良さを伝えるための事業を行うことにより、千里地域の課題解決をめざす。

●決定内容(理由)
千里ニュータウンが抱える課題を住民自らが中心となって解決を図り、より良いまちにしていこうというご提案をいただき、ありがとうございます。
地域の歴史や生活に関わる情報を新しい住民も共有できたり、地域にある歴史的な資料の収集や情報を記録したりする取組みは、地域への関心や愛着を育むことにつながりますので、今後のまちづくりを進めていく上で大切なことだと考えています。このような取組みを進めていくためには、多様な主体間の連携が必要であり、市としても適切な役割分担を図りながら、協働していくことが望ましいと考えます。

●今後の市の対応
提案内容のそれぞれの項目について短期にできること、中長期をにらんで総合的かつ継続的な取り組みが必要なことを整理するとともに、当市との協働事業での実施に適したものと、千里ニュータウン全体を視野に入れて吹田市とも連携するなど広域的な取組みが必要なものを整理し、協働に向けた調整をしていく必要があります。
そのことを前提条件とした上で、貴団体と提案事業について協議を進めたいと考えています。

●豊中市市民公益活動推進委員会からの意見
千里ニュータウンがまち開きから50周年を迎えるにあたり、これまで提案団体が活動をする中で感じていた課題を3つの提案内容から解決を図り、情報交流や人的交流につなげ更なる地域の活性化を願う熱い思いを感じました。
その課題は、新しく移り住んできた住民と長年住んでいる住民との間に地域情報の格差が生じていることや、歴史的な資料の散逸を防ぐための記録や収集の必要性、また、地域情報の発信が不足しているといった、まさに、長年地域に関わっている市民ならではの目線で捉えたものであると思います。
しかしながら、提案には短期に目標を達成できる内容と、中長期的な展望をもって取り組む必要がある内容が混在しているため、成案化の検討を進めるにあたっては、事業の優先順位や規模、役割分担について綿密な検討が必要です。また、このような課題を解決するためには、豊中市との協働だけではなく多様な主体と連携することが必要です。吹田市の南千里に建設予定の記念館では、千里ニュータウンに関わる資料収集や展示、アーカイブ資料の公開を検討されており、千里一体で事業を考える上で連携は欠かせないと思います。また、豊中市と箕面市の図書館が実施している北摂アーカイブスは、昔から現在までの様々な写真を収集し発信していますので、相互連携を図っていくことが効果的であると考えます。そして、大阪大学や千里地域の市民団体なども巻き込んで、多様な担い手が参加できる環境をつくり事業実施されることを期待しています。
この事業を進めていくことは、今後の千里の展望を考えていく上で、必ず地域の財産となると思います。更にこの取組みが地域情報を蓄積・編集・発信する協働のモデルとして、他の地域の参考事例にもなることを期待しています。