千里ニュータウンはこれまでいくつかの映画の舞台になってきました。映画は、撮影当時の千里ニュータウンの貴重な記録になっています。
『黒の凶器』
「1962年から1964年にかけて大映東京撮影所及び京都撮影所により制作された映画シリーズ」である「黒シリーズ」全11作の9作目として制作された映画。
- 映画タイトル:『黒の凶器』
- 制作年:1964年
- 制作:大映京都
- 監督:井上昭
- 脚本:舟橋和郎、小滝光郎
- 原作:梶山季之「影の凶器」
- 音楽:大塚善章
- 出演:田宮二郎、浜田ゆう子、金子信雄、島田竜三、根上淳、真城千都世、阿井美千子、小夜福子、木村玄、他
見損なうな! 買収も、脅迫も俺には無用さ!
筋金入りの産業スパイが大企業に叩きつける男の怒り!
梶山季之の「影の凶器」を井上昭監督が映画化した産業スパイもの。関西を舞台に新商品をめぐって熾烈な産業スパイの情報戦がサスペンスフルに描かれる。出演は田宮二郎、浜田ゆう子、金子信雄、根山淳ら。
家電メーカーに勤める工員の片柳は、バーで出会った女に溺れ、彼女が株をやっていることを知って、歓心を買うため自分の会社の機密データを渡してしまう。女は株で大儲けしたばかりか、競争相手の会社にそのデータを渡してしまう。女はその会社の産業スパイだったのだ。そのことが会社にばれてクビになった片柳は、自ら産業スパイとなって、自分をクビにした会社と競争会社に復讐を誓う。それから三年後、凄腕の産業スパイとなった片柳は、かねてからの計画を実行に移す・・・・・・
※『黒の凶器』DVDジャケットより
『青春のお通り』
- 映画タイトル:『青春のお通り』
- 公開年月:1965年7月
- 配給:日活
- 監督:森永健次郎
- 原作:京都伸夫
- 脚色:三木克巳
- 企画:坂上静翁
- 撮影:藤岡粂信
- 音楽:山本直純
- 美術:西亥一郎
- 編集:井上治
- 録音:宮永晋
- スチール:井本俊康
- 照明:岩木保夫
- 出演:吉永小百合ほか
明るい現代娘をコミカルに演じる小百合が魅力の青春コメディ
「チャッカリスカヤ」がニックネームの南原桜子(吉永小百合)は、短大時代からの親友の青柳久子(浜川智子)と駒井中子(松原智恵子)と大の仲良し。桜子は、久子が兄の圭太と暮らす大阪のニュータウン団地にやってきて、お手伝いさんほど気楽な商売はないと言い出し、住み込みの働き口が決まるまで居させてくれと言うのだった。さらに、恋人にふられたという中子も来て、4人の共同生活が始まった。桜子は、思い通り、人気テレビ作家・浪花秀介(藤村有弘)の豪邸で働くことに。しかし、好意をもっている圭太と中子が急接近していることにヤキモキ。そんななか、桜子は浪花の妻で女優のユカリ(芳村真理)の付き人として上京、俳優の早川(杉山俊夫)と出会い、親しくなる。果たして桜子の恋は・・・・・・!?
明るき元気な現代娘でチャッカリ者の“関西人”桜子に扮した小百合の、コミカルな魅力溢れる青春コメディ。
※『青春のお通り』DVDジャケットより
- 参考:『MovieWalker』の「青春のお通り」のページ。