千里ニュータウンにお住まいのみなさまから、就学・就職・転勤などで他の地域に転居された千里ニュータウンのOB・OGのみなさまから千里ニュータウンの思い出をお聞きしています。

昭和の幸せ 描く若者(読売新聞, 2012年11月2日)

『読売新聞』に千里ニュータウンでの活動が紹介されました。


国内初の大規模住宅群・千里ニュータウン(大阪府、吹田、豊中両市)が2日、1962年の街開きから50年を迎えた。半世紀の歴史を学び、その魅力を次世代に伝えようと、平成生まれの若者たちが、昭和の暮らしの「幸せの形」を本や模型で再現する取り組みを進めている。

千里タウン街開き50年
驚き
ニュータウンに隣接する大阪大(吹田市)の学生3人は、ニュータウンでの暮らしぶりをイラストや写真で描く「大きな本」(縦1.8メートル、横1.26メートル)の制作を続ける。都市計画を研究する中で住民の暮らしを聞き、記録して伝えたいと思ったのがきっかけだった。
「体操服、忘れてんでえ」。そんな声とともに、団地4階の窓から母親が忘れ物を放り投げると、下で「ナイスキャッチ」と子どもが受け止める。「あちこちで見られた光景よ」と聞かされ、驚いた。同世代の家族らが一緒に生活を始めたニュータウンだからこそ、地域で子どもを育てたり、おかずを分け合ったりと、住民同士のつながりが深かったのだと知った。
本にはそんな光景なども描いた。絵はがき作りの市民グループ「千里グッズの」も協力。昨年11月から9冊作り、街歩きイベントなどの際、公園や道路脇などで開き、集まった人と一緒に読む。本が大きいのは、「大勢で同じページを見ると、会話が弾むから」だ。
メンバーの一人で、大学院1年の小松莉果さん(23)は「街の人に話を聞くたび、昔の人の元気な生活ぶりがわかって楽しい。人と人とのつながりの大切さも感じてもらえたら」と話す。

・・・(後略)・・・


*「昭和の幸せ 描く若者」・『読売新聞』2012年11月2日