千里ニュータウンにお住まいのみなさまから、就学・就職・転勤などで他の地域に転居された千里ニュータウンのOB・OGのみなさまから千里ニュータウンの思い出をお聞きしています。

還暦のニュータウン(毎日新聞, 2022年10月5日)

『毎日新聞』の「憂楽帳」のコーナーでディスカバー千里(千里ニュータウン研究・情報センター)が紹介されました。


大阪府北部の千里ニュータウン(吹田、豊中両市)は、1962年9月の入居開始から60年を迎えた。全国の大規模住宅地開発の先駆けで、住民の高齢化とインフラの老朽化が一気に進む「オールドタウン化」にも直面した。
75年に約13万人だった人口は減少を続け、2000年代には一時、9万人を割り込んだ。押し寄せる課題にどう対応するか。住民や大学の研究者らで作るグループ「ディスカバー千里」は、前身が02年に発足した。千里の写真を素材に絵はがきを作って販売する。合言葉は「魅力ある街には、魅力ある絵はがきがある」だ。
団地はいま、次々と建て替わり、新住民が流入する。人口は10万人台を回復したが、人とのつながりの薄れが懸念されている。
グループは地域に関心を持ってほしいと、活動の幅を広げた。街歩きイベントやマップ作り、街の成り立ちの研究、小学校への出前授業。共同代表の太田博一さん(74)は「大人も子供も生まれ育った土地を知り、伝えられるようになってほしい」と話す。地域再生への挑戦に、一住民として注目したい。【堀文彦】


※堀文彦「憂楽帳 還暦のニュータウン」・『毎日新聞』2022年10月5日