「ディスカバー千里(千里ニュータウン研究・情報センター)」は、「千里グッズの会」の活動を続けてきたメンバーが中心となり立ち上げたセンターです。 「千里グッズの会」は、2002年、新千里東町のコミュニティ・カフェ「ひがしまち街角広場」に集まった地域住民、建築・都市計画・まちづくりの専門家、大阪大学の研究者・学生が立ち上げたグループです。始まりは「魅力ある街には魅力ある絵葉書がある」という発想に基づく千里ニュータウンの絵はがき作りでしたが、活動を行う中で次第に、
- 千里ニュータウンの暮らしの歴史が記録・共有されておらず、近過去について記憶喪失になりつつあること
- 現在、急速に再開発が進んでいるが、千里ニュータウン全体としてどのような街にしていくのかという視点から再開発を位置づける主体がなく、再開発の経験が次に活かされていないこと、また、再開発に住民が意見表明・参加するための仕組みがないこと
- 緑豊かな住宅地である反面、仕事・起業の場、住民同士が気軽に集まれる場が十分ではないこと
- 成熟社会に対応するために、千里ニュータウンをどう再構築していくのかについてのビジョンが描けていないこと
という問題意識が膨らみ、千里の風景や記録、記憶の収集、調査研究成果の公開、街の魅力や情報を表現・共有するための新たなメディアのデザインなどへと活動領域を広げてきました。
まちびらきから半世紀が経過した千里において、研究者と住民とが協働して、継続的に以上の課題に取り組んでいく必要があると考え、活動をスタートさせました。
なお、2011〜2014年度は豊中市との協働事業として暮らしのアーカイブ事業、ウェルカムパック事業の2つの活動を行いました。
(更新:2015年7月17日)