千里ニュータウンにお住まいのみなさまから、就学・就職・転勤などで他の地域に転居された千里ニュータウンのOB・OGのみなさまから千里ニュータウンの思い出をお聞きしています。

上新田地区のまち歩きを行いました

2015年8月17日(月)、ディスカバー千里プロジェクトのメンバーで上新田地区のまち歩きを行いました。参加したのは千里ニュータウンの観光冊子『ぶらり千里:魅力発見ガイドブック』(豊中市市民協働部千里地域連携センター編, 2015年3月)の編集に中心的に携わったメンバーです。

上新田地区は千里ニュータウンの中央に位置しながら、ニュータウン開発から除外された地域。近年ではマンション開発により人口は増加し続けており、2014年4月1日現在の人口は19,417人。千里ニュータウンの中でも大きな割合を占めています。
マンション開発が行われているのと同時に、上新田地区は江戸時代から続く暮らしが継承されている地区という側面も併せ持っています。政教分離に基づいて開発されたニュータウンには存在しない神社、お寺が上新田地区には存在し、これらにまつわる季節ごとのお祭りも続けられています。上新田地区はニュータウン地区の子どもたちにとっての遊び場でしたし、最近ではニュータウン地区の小学校の子どもたちが授業の一環として上新田地区を訪れるなど、両者は切っても切れない関係です。
ただし、上新田地区やニュータウン地区に新たに入居した人の中には、上新田地区のことを十分にご存知でない人もいると思います。千里ニュータウンの地図として作成された地図も、未だに上新田地区が空白になっているという状況もあります。

『ぶらり千里』は完成しましたが、千里文化センター・コラボでの配布、図書館での閲覧・貸出しか行われていないのが現状です。ディスカバー千里のメンバーでは『ぶらり千里』を上手く活用する方法について意見を重ねてきましたが、そのために改めて上新田地区を歩いて、地区にお住まいの方と連携しながら活動を進めていくしかない。このような趣旨でまち歩きを行うこととなりました。
この日は昔から上新田地区にお住まいの2人も参加してくださり、上新田地区の暮らしを紹介していただきました。2人の方からは、以前(昭和末期まで?)存在したタケノコの缶詰工場の場所や、旧新田小学校の校舎脇にある吉田吉兵衛にまつわる話など、貴重な話を聞かせていただきました。
天神社は階段を北西に登って本殿に向かう(天神社は集落の北西に位置する)という話も伺いました。これは太一(たいいつ)思想に基づいたもので、北西にあるのは北極星。北極星は動かない星であることから、国が安定することを祈願し、北極星が位置する北西に天神社が建立されたとのこと。文化を守るというのは、こうした考えをふまえた上で、地区を考えていくことだと思うという話。なお、余談になりますが伊勢神宮や日光東照宮も太一思想に基づいて建立されているとのことです。

ディスカバー千里プロジェクトでは、今後もまち歩きやお住まいの方の話を伺うことを通して、『ぶらり千里』の活用と、千里の魅力と歴史を伝える活動を行っていく予定です。

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