2016年11月6日(日)、千里ニュータウンに隣接する上新田の新田小学校体育館にて、秋の文化祭が開催されました。
千里ニュータウン研究・情報センターも文化祭に参加し「温故知しんでん〜古きを尋ねて新田を知る〜」のコーナーに出展しました。
このコーナーは、千里丘陵と上新田の歴史をパネルにまとめたもので、上新田公民分館の文化部の皆さんとの共同作業で制作したものです。
かつての上新田が現在の千里ニュータウン豊中市域の大部分の範囲に広がっていたことが分かる「小字図」(こあざず)、現在の新千里東町あたりで行われていた農作業の写真などを使って、千里ニュータウンは上新田やその他の村々の農地や山林を切り開いて建設されたことを改めて振り返るコーナーとしました。
また、上新田でかつて4月18日に行われていた「山行き」(やまいき)という自然の恵みに感謝する行事やタケノコ栽培、タケノコの缶詰製造など上新田のかつての暮らし、千里ニュータウン開発と上新田の変化、そして、千里ニュータウン開発後も受け継がれた農業用のため池、赤松林、竹林などを紹介しました。


「温故知しんでん」の展示のほかにも、千里中央の年表の展示や、千里ニュータウン建設の記録映画の上映、さらに「千里絵はがき」や冊子「千里ニュータウンウオーク・ガイド」の販売も行いました。
展示はお越しになった方に興味深く見ていただきました。特に昭和20年代中頃の上新田中心部の家並みの写真については、藁葺の民家の写真は大変貴重なものであることや、かつて上新田の民家は茅葺でなく全て麦藁葺であったことなど、上新田にまつわる貴重な話を聞かせてくださった方もいました。この写真にはタケノコの競りが行われていた「タケノコ市場」も映っていると教えてくださった方もおり、写真の中から上新田のかつての暮らしが浮かび上がってくるように感じました。
千里中央の年表も好評で、若者グループにも見ていただくことができました。この年表、眠らせておくのはもったいないので、千里中央のどこか常設で展示できないかという提案もいただきました。

