千里ニュータウンにお住まいのみなさまから、就学・就職・転勤などで他の地域に転居された千里ニュータウンのOB・OGのみなさまから千里ニュータウンの思い出をお聞きしています。

千里ニュータウンのプレイスカラプチャー

日本各地の公園に、タコのような形をしたすべり台があります。通称、「タコの山のすべり台」。
前田屋外美術株式会社(倒産し、現在は前田環境美術株式会社に社名変更して営業)によって作られた遊具で、オリジナルのデザインは「プレイスカルプチャー。石の山」で*1)、1970年頃から全国に約400基の「タコの山のすべり台」が作られたということです*2)。しかし、老朽化、2002(平成14)年3月に改正された「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」により撤去が行われ、現在は約150基ほどになったとのこと。
オリジナルのデザインの表現に用いられているプレイスカルプチャーは遊ぶことのできる彫刻という意味(プレイスカルプチャー(Sculpture)は「彫刻」の意味)です。

この記事では、千里ニュータウンにあるプレイスカルプチャーについてご紹介します。

藤白台:府公社千里丘陵G団地

(2008年2〜3月撮影)

藤白台の府公社千里丘陵G団地(現・プレミスト北 千里クラッシィ)の敷地内に、白いプレイスカラプチャーがありました。子どもたちからは、「白すべ」、または、象のような形をしていることから「象すべ」と呼ばれていたということです。
このプレイスカラプチャーは、府公社千里丘陵G団地の建て替えに伴い撤去されました。

藤白台:藤白公園

(2022年1月撮影)

藤白台の藤白公園には赤い(オレンジの)プレイスカラプチャーがあります。このプレイスカラプチャーも撤去され、代わりに「かいじゅうランドアスレチック」という新たな遊具が設置される予定です。
ディスカバー千里のメンバーが2022年1月28日に藤白公園を訪れたところ撤去工事が開始されており、既に北西側が撤去されていました。

新千里西町:西町三丁目第三公園

(塗装・整備前、2019年4月撮影)

(塗装・整備後、2022年1月撮影)

新千里西町の西町三丁目第三公園にカブトムシの形をしたプレイスカラプチャーがあります。タコの形ではありませんが、豊中市の職員に伺ったところ、カブトムシのプレイスカラプチャーも前田屋外美術株式会社(現・前田環境美術株式会社)の手によるもので、1982年(昭和57年)に設置され、その後、2021年(令和3年)1月7日に塗装・整備が行われたということです。

実は、豊中市には、これとそっくりなカブトムシのプレイスカラプチャーのある公園があります。立花町2丁目児童遊園(豊中市立花2丁目4)です。こちらのカブトムシは1980年(昭和55年)に設置されたということです。

(2022年1月撮影)