千里ニュータウンにお住まいのみなさまから、就学・就職・転勤などで他の地域に転居された千里ニュータウンのOB・OGのみなさまから千里ニュータウンの思い出をお聞きしています。

千里ニュータウンの土地の高低差をいかしたすべり台

千里ニュータウンは大阪平野から見て高台にあたり、大部分の標高は50~70mですが、北西端の最高地点は約134mと、土地に高低差があります。
千里ニュータウン内に見られる土地の高低差をいかしたすべり台(『ディスカバー千里だより』No.10に掲載のコラムも参照)は、千里ニュータウンが千里丘陵に開発されたことの名残です。

  • 注)写真中の(A)~(L)は開発時に用いられていた名称(工区名)を表す。

ここでは、千里ニュータウンの土地の高低差をいかしたすべり台にまつわるいくつかの話題をご紹介します。

藤白台:ふじのき公園

ふじのき公園(街区公園)の土地の高低差をいかしたすべり台は、設置から半世紀が経過し大きなヒビが入っていました。吹田市は当初、別のかたちのすべり台への更新を検討していたようですが、自治会からの「今まで通りのすべり台を」という声を受けて、半世紀前と同じ土地の高低差をいかした滑り台がそのままの形を残して改修整備されることになりました。

新しいすべり台は2016年4月に完成。上部の黄色い手すりは自転車、ボードなどが入れないように新たに設置されたもの。砂利が入らないよう、ラバーマットも敷き詰められたということです。


参考

青山台:くちなし公園

青山台には、青山公園(近隣公園)以外にも、土地の高低差をいかしたすべり台がありました。その1つが、くちなし公園(近隣公園)です。ただし、現在、くちなし公園のすべり台は埋められています。

くちなし公園は、トイレも閉鎖され、寂れた雰囲気になったとのこと。そこで、くちなし公園を再び楽しい場所にしたいと考えた住民が、「花壇ボランティア LaLaLandの会」というグループを結成。2020年12月に、吹田市が「日常的な公園の維持管理や環境美化活動を市民との協働で取り組むため」に設けている「緑あふれる未来サポーター制度」に申請。2021年1月から週1回くらいの頻度で植栽の活動が始められました。今では、青山台の近隣センターとくちなし公園を結ぶ道が花で結ばれるようになったということです。

今後、「花壇ボランティア LaLaLandの会」は閉鎖されたトイレの壁面に子どもたちと一緒に絵を描く活動もしたいと考えており、また、メンバーの中には土地の高低差をいかしたすべり台も復活させたいと考えているメンバーもいるということです。


参考

青山台:こでまり公園

青山台のこでまり公園(街区公園)にも、くちなし公園と似たかたちの土地の高低差をいかしたすべり台がありましたが、こちらも埋められており、現在は利用することができなくなっています。

新千里北町:すずかけ橋脇

千里ニュータウンの11住区と上新田には高低差をいかしたすべり台がありますが、唯一、新千里北町にのみ高低差をいかしたすべり台がありません。
その代わり、子どもたちが高低差のある斜面をすべり台のようにして遊んでいる、自然のすべり台があります。

写真は、せんりひじり幼稚園の近くのすずかけ橋脇にある斜面で遊ぶ子どもたちの様子です。