千里ニュータウンにお住まいのみなさまから、就学・就職・転勤などで他の地域に転居された千里ニュータウンのOB・OGのみなさまから千里ニュータウンの思い出をお聞きしています。

東丘公民分館文化祭に「新千里東町の歩み」と「豊中市(千里丘陵)の自然史を学ぶ」のパネルを出展しました。

豊中市には公民館活動をより身近なものにするために、全国的に珍しい公民分館という仕組みが小学校区ごとに設けられています。地域住民が主体となり、地域にある施設を利用して生涯学習や文化活動などが行われています。東丘小学校校区(新千里東町)の公民分館が東丘公民分館です。

2019年11月9日(土)と10日(日)、東丘小学校の体育館で東丘公民分館主催の文化祭が開かれ、住民の皆さんの絵画や手芸、小中学生の図画などの多くの作品が展示され、体育館は作品鑑賞の人たちでにぎわいました。ディスカバー千里(千里ニュータウン研究・情報センター)は、「豊中市(千里丘陵)の自然史を学ぶ」と「新千里東町の歩み」(年表)の2つのパネルを出展し、体育館のステージ前に展示しさせて頂きました。

*千里丘陵は豊中市、吹田市、茨木市にまたがる丘陵で、千里ニュータウンはその中央北側一帯に建設された。

千里丘陵の自然史のパネルをご覧になった方たちの多くが、千里丘陵が80万年前の地殻変動で隆起してできたことや、縄文時代には丘陵の南側まで海(弥生時代~古墳時代前期は湖)であったことを知って驚かれたようです。また、新千里東町の年表パネルをご覧になったニュータウン第一世代の住民の方からは、「東町で最初に建った団地に入居したときには周辺に丘陵の山林が残っていて、夜は真っ暗で怖かった」という話や、現在は北大阪の中心的な商業エリアになっている千里中央は、「建設前は湿地のようなところで、踏み板を敷いた通路が設けられていた」といった思い出話を聞くことができました。年表に書かれた出来事をたどりながら、まちの姿やご自身、ご家族の思い出や変遷を重ねておられるようでした。

千里ニュータウンの第一世代から次の世代に地域の姿や暮らしの変遷を伝えて頂くことは、地域で育まれてきた価値やこれからの地域のあり方を考えるうえで大切なことです。新千里東町の年表が、まちのこれまでとこれからを見つめ直すためのお役に立てればと思います。