千里ニュータウンの新千里北町(豊中市)には、動物型や幾何学型をしたコンクリート製の車止めがまちの中の歩行者専用道路の入口に設けられています。その数は合計約50個です。このようなユニークな車止めが数多く設置されているまちは、千里ニュータウンに限らず全国的に見ても新千里北町だけです。千里ニュータウン研究・情報センター(ディスカバー千里)では、この車止めの調査・研究やその成果発表の活動を続けています。
新千里北町地域自治協議会では、長年風雨にさらされて汚れたり塗装の剥がれがひどい30個の車止めを住民の手で塗り替えようという「北町車止めペイント祭り」を企画されています。その第一回目として3月10日(土)に最初の現場作業が行われました。これは、3月21日(水・祝)に実施予定の上塗りのための準備(下塗り)作業です。
暖かな晴天に恵まれ、大人と子ども合わせて70~80人の地域の方たちが参加され、ディスカバー千里のメンバーも作業支援や写真撮影担当として加わりました。8つのグループに分かれ、剥がれかけた塗装を落とす作業や仕上げ塗料の密着をよくするための下地塗り(シーラー塗り)を行いました。塗装のプロのボランティア団体「塗魂ペインターズ」の方たちの指導のもと、子どもと大人とが力を合わせ、和気あいあいの共同作業となりました。幼稚園の近くでは、近所の住民の方が交通安全の見守り役を買って出ていただいたり、通りがかりの小学生のグループが作業を手伝ってくれたりと、車止めを中心にして多世代交流の場が出現しました。上塗りの日も共同作業の場が楽しい地域交流の場となることだろうと思います。







