千里ニュータウンにお住まいのみなさまから、就学・就職・転勤などで他の地域に転居された千里ニュータウンのOB・OGのみなさまから千里ニュータウンの思い出をお聞きしています。

『ディスカバー千里だより』No.13(2023年10月20日号)

PDFファイルはこちら

新千里北町「つつじマルシェ」

2023年11月3日(金・祝)、新千里北町のつつじ公園で「北町つつじマルシェ」が開催されます。「北町つつじマルシェ」を主催するのは、千里ニュータウンの公園を核に新しいコミュニティを考えるグループ「SENRI PARK LIFE DESIGN」。後援は吹田市・豊中市千里ニュータウン連絡会議、新千里北町2丁目自治会、新千里北町地域自治協議会です。

「北町つつじマルシェとは?
北町のママたちが作る、マルシェで繋ぐ、新しい北町の姿。コロナ禍で北町のイベントはほとんどが中止になってしまいました。街の人が顔を合わせ、人と人が巡り会う。今までのようにあたたかな地域が次につながるよう、マルシェが新しいきっかけになることを願います。」
※「北町つつじマルシェ」ウェブサイトより。

ディスカバー千里は今回も「つつじマルシェ」に参加し、新千里北町の特徴である車止めにちなんだ展示やグッズの販売、千里丘陵の歴史を伝える展示などを行う予定です。

■北町つつじマルシェ

  • 日時:2023年11月3日(金・祝) 10時~15時
  • 場所:新千里北町つつじ公園(北丘小学校北東)
  • ※雨天の場合は11月4日(土)に縮小して開催

UR新千里東町団地「団地祭り」

2023年11月23日(木・祝)、UR新千里東町団地/千里グリーンヒルズ東町で「団地祭り」が開催されます。「団地祭り」はコロナ禍で中止となっていたため、今年は4年ぶりの開催。焼きそば、焼き鳥、おでんなどの模擬店に加えて、バザーも開かれます。
ディスカバー千里は「団地祭り」に参加し、「大きな本」、新千里東町の年表の展示、千里ニュータウンのグッズの販売などを行います。また、ミニツアーとして集会所前で開催中の「ひがしまちって「どんな」まち?展」の展示解説も行う予定です。

■団地祭り

  • 日時:2023年11月23日(木・祝) 11時~15時
  • 場所:UR千里グリーンヒルズ東町103号棟南側の広場

ひがしまちって「どんな」まち?展

2023年8月1日から千里グリーンヒルズ東町103号棟1階集会所前で「ひがしまちって『どんな』まち?展」を開催しています。展示は、UR都市機構西日本支社と近畿大学建築学部鈴木毅研究室、ディスカバー千里が2022年の千里ニュータウンまち開き60年にあたって共同で企画したもので、今回の展示期間は2024年3月末までの予定です(長さ約30ⅿの展示シートのデザインは近畿大学大学院修士1年の関谷百花さん)。屋外展示ですので団地外の方もどうぞ鑑賞にお越しください。
千里ニュータウンはまち開きの1962年から今年で61年、新千里東町は入居開始の1966年から57年になります。新千里東町の住宅地は千里ニュータウン12住区の中で唯一集合住宅(団地)のみで構成されており、2000年過ぎから始まった集合住宅の建替え・高層化によって、この20年間で街並みは大きく変化しました。また、多くの子育て世代の方たちの転入によって人口が増加し子どもたちも増えています。一方で、約60年間にわたって住民の方たちが経験され共有されてきた「まちの記憶」や「まちのものがたり」が、街並みや生活スタイルの変化の中で伝わりにくくなっています。「ひがしまちって『どんな』まち?展」をご覧いただき、新千里東町の「まちの記憶・ものがたり」を振り返って、千里ニュータウン・新千里東町のこれまでの歩みや環境・暮らしの魅力を改めて見直していただければと思います。

■展示場所と展示期間

  • 場所:UR千里グリーンヒルズ東町103号棟1階団地集会所前の工事仮囲い(豊中市新千里東町2丁目7番UR新千里東町団地工事エリア東側)
  • 最寄り駅からの所要時間:北大阪急行・大阪モノレール「千里中央駅」から東へ徒歩約10分(見学者用の駐車場はありません)
  • 展示期間:2023年8月1日~2024年3月末

オトカリテでの展示

千里中央の「オトカリテ」(※1970年3月11日に「大丸ピーコック」として開店)は、2023年4月30日に閉館しました。ディスカバー千里は、閉館にあわせて開催された「オトカリテファイナルパーティー」に協力して、「千里ニュータウンはどんなまち?展」として「大きな本」、千里中央の年表、千里中央を紹介するパネルなどの展示を行いました。
この展示にあわせて、近畿大学建築学部鈴木毅研究室と共同で、新たに新聞『千里』の「大きな本」を展示し作成しました。『千里』は財団法人・千里開発センター(後の大阪府千里センター)が1964年12月1日に創刊。財団法人・大阪府千里センターが2005年10月31日に解散するまで毎月発行され続けてきた地域新聞で、千里ニュータウンの歴史を伝える貴重な資料です。新聞『千里』の「大きな本」は、今後も催しの会場などで展示予定です。

新千里北町「七夕まつり&輪投げ大会」

2023年7月1日(土)、新千里北町の北丘小学校体育館で「七夕まつり&輪投げ大会」が開催されました。北丘小学校PTAと北丘公民分館、北丘校区福祉委員会の共催による多世代交流を目的とした恒例の催しで、体育館には「七夕短冊づくり」、「輪投げ大会」、「布書きクレヨン・絵具でマイエコバッグづくり」、「竹のおもちゃづくり」、「バルーンアート体験」など、子どもたちが色んな体験を楽しむコーナーが設けられました。
ディスカバー千里は今年初めて参加し、近畿大学建築学部鈴木毅研究室と共同で「北町車止めメッセージカードづくり」と「車止めパネル展示」、「千里絵葉書展示・販売」を行いました。
メッセージカードづくりは、新千里北町の街並みの個性である動物型と幾何学型の「車止め」をかたどった消しゴムスタンプをカードに押し、メッセージを書き込んで思いを伝えるというものです。予想以上に多くの子どもたちがカードづくりに参加し、楽しんでくれました。消しゴムスタンプは近畿大学建築学部鈴木毅研究室の学生の皆さんの手作りです。
「七夕まつり&輪投げ大会」は、子どもたちを地域みんなで見守っていくという考えのもとに開催されています。新千里北町の多くの世代の交流の場として、子どもたちの思い出づくりの場としてさらに発展していくことを願います。

展示解説・茶話会

2023年9月8日、UR千里グリーンヒルズ東町集会所にて「ひがしまちって『どんな』まち?」の展示解説・茶話会を開催しました。毎週金曜日、集会所では団地自治会による茶話会が開かれています。今回の展示解説・茶話会は、茶話会の場をお借りして開催したものです。参加された方から次のような話をお聞きしました。
UR新千里東町団地の5階建ての住棟は、大阪万博の外国人従業員のための宿舎として利用され、万博終了後に公団の住宅になりました。5階建ての住棟にお住まいの方からは、柱に背くらべの傷が残っていて、背丈の寸法が「センチ」でなく「フィート」だったこと、押入れの天袋に外国の玩具が忘れ物として置かれていたという思い出を紹介いただきました。
千里開発センターが毎月発行し、全戸配布されていた地域新聞『千里』は読んでいたという方が何人もいました。地域のメディアに関連して次のような話が紹介されました。

「新聞『千里』が廃刊になったこともありますが、マンションの玄関にセキュリティが付いたことで、郵便受けには朝刊、夕刊、ダイレクトメールしか入らなくなった。昔のように地域の新聞や情報誌が郵便受けに入らないので、地域での共通の話題がなく、他の人が話していることがなんのことかわからないこともある。便利過ぎて、余裕がない生活になった気がする。」

メディアに関連して、1990年代には個人のFMラジオが流行ったという紹介がありました。この方は以前新千里東町団地にお住まいだったとのことで、ベランダにアンテナを立てて、個人のFMによる通信を楽しんでいたということでした。
新千里東町は、全国の緑道のモデルになった植栽帯を持つ歩行者専用道路(後に「こぼれび通り」と命名)をはじめ、歩車分離が徹底されています。そのため、道の中央を歩くことが身体に染み付いている。マンションの建て替えで、一時的に千里ニュータウンの外に住んでいた時、「なぜ道の真ん中を歩いているの?」と言われたことあるという経験を教えてくださった方もいました。
会場に来られた方からは、「ひがしまちって『どんな』まち?」の展示をデザインした学生の方の話も聞いてみたいという声がありましたので、改めて機会をもうけたいと考えています。