千里ニュータウンにお住まいのみなさまから、就学・就職・転勤などで他の地域に転居された千里ニュータウンのOB・OGのみなさまから千里ニュータウンの思い出をお聞きしています。

『ディスカバー千里だより』No.12(2023年2月1日号)

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千里ニュータウンまちびらき60周年

千里ニュータウンは日本で最初の大規模ニュータウン。1962年に吹田市域の佐竹台から入居が始まり、昨年、2022年でまちびらきから60周年を迎えました。ディスカバー千里(千里ニュータウン研究・情報センター)は、まちびらき60周年の年に、千里ニュータウンの魅力や歴史を伝えるためのいくつかの取り組みを行いました。

新千里北町つつじマルシェ

2022年11月5日、新千里北町のつつじ公園で「つつじマルシェ」が開催されました。手作りの雑貨、子どもマーケット、駄菓子屋のほか、飲食ブースやキッチンカーなど約25の出店があり、ダンスグループの発表、宝探しなどの催しも加わり、つつじ公園は多くの人々でにぎわいました。
ディスカバー千里は、近畿大学建築計画研究室に協力いただき、千里ニュータウンの絵葉書、『千里ニュータウン・ウオークガイド』、『新千里北町くるまどめ』の販売と、新千里北町や千里丘陵の歴史などを紹介するパネルの展示を行いました。特に子どもたちに人気だったパネルは、「北町の車止め・エピソードを教えてください」と題したパネルでした。付箋に車止めにまつわるエピソードを書いてもらったところ、「キリンやゾウをすべり台にして遊んでいた」、「ポケモンGOがはやったころに何度も通わされた」、「キリンはいつもねている」といった思い出が集まりました。午前・午後の2回、つつじ公園の周りにある車止めをガイドする「車止めツアー」を行いました。リスやウマ、○□▽の穴の開いた車止めが道の先に見えてくると子どもたちから歓声が上がり、車止めを撫でたり、またがったりして遊ぶ子どもたちもいました。車止めをきっかけとして、地域への興味や愛着が育っていけばと思います。

「つつじマルシェ」は「公園を核に新たな地域コミュニティを作る」ことを目標に活動する市民活動グループ「SENRI PARK LIFE DESIGN」の主催、新千里北町地域自治協議会の共催で毎年開かれています。ディスカバー千里は、次回の「つつじマルシェ」(5月に開催予定)にも参加し、新しい絵葉書のお披露目などを予定しています。

(「つつじマルシェ」での展示)

(「つつじマルシェ」での車止めツアー)

千里まちめぐりスタンプラリー

2022年11〜12月にディスカバー千里と千里文化センター「コラボ」の共同企画として、千里ニュータウン豊中市域の4住区(新千里北町・東町・西町・南町)と上新田をめぐるスタンプラリーを行いました。
5つの町全てのスタンプを集めた子どもにはエコバックをプレゼントしましたが、用意していたエコバックの枚数を上回る子どもたちがスタンプラリーに参加してくれました。親子でマップを持って歩いている方の姿も見かけ、子どもだけでなく、大人にとっても千里ニュータウンを知っていただく機会になったと考えています。
スタンプラリーは今回初めての企画だったため、マップの配布方法や実施期間、小さな子どもには範囲が広過ぎるなどの意見もありますし、大人を対象とするスタンプラリーも行って欲しいという意見もいただきました。今後の企画に、これらの意見をいかしていきたいと思います。

千里阪急「千里さんぽ」

千里中央の「千里阪急」では、2022年11月2日~22日に「千里さんぽ」が行われました。千里ニュータウンに立地する百貨店として、千里ニュータウンや周辺地域の魅力を知ってもらうことで「地域の環境を楽しむこと」と「百貨店の買い物を楽しむこと」を連携させ、地域と百貨店が相互に魅力を高めあうことを目的とする企画です。
ディスカバー千里は、百貨店と地域との相互の価値向上に貢献できればと考え、「千里さんぽ」の展示のために、「千里阪急」の地元である新千里東町の魅力を紹介する展示のための資料や写真の提供を行いました。2022年11月21日には、新千里東町の環境の魅力を生み出している千里東町公園~こぼれび通り~千里中央公園を回遊する「千里さんぽ・街歩きツアー」のガイドを担当しました。
街歩きツアーでは、朝まで降っていた雨もあがり、木々が赤や黄色に色づき始めた新千里東町を歩くことができました。参加された9人の方は、新千里東町にお住まいの方だけでなく、東豊中や吹田市から参加された方もおられ、ここを歩くのは初めてだという感想も伺いました。

(「千里さんぽ」展示)

(「千里さんぽ」街歩きツアー)

ひがしまちって「どんな」まち?展

ディスカバー千里、UR都市機構西日本支社、近畿大学建築学部鈴木研究室の共同で、建て替えが進むUR新千里東町団地(千里グリーンヒルズ東町)の工事仮囲いをキャンバスと見立てた展示「ひがしまちって『どんな』まち?展」を開催しています。
展示のデザインは鈴木研究室4年生のSさんによるもので、7枚の大きな写真を通して新千里東町を紹介するとともに、新千里東町の主な出来事、写真、住民の思い出などを長さ約30mのにわたる年表の形式で表現したものです。

展示を見た方から次のような感想を伺いました。

■50年近く住んでいるのでとても懐かしく、特に街角広場の写真は若い時の知り合いがいっぱい見つけられました。どれも関わっているので、いろいろ思い出します。

■入居した頃は子供が多くてどこの家も玄関にカギがかかっていなかった。

■20回入居応募の抽選に落ちて23年前、20枚の葉書〔※落選通知葉書〕でもって、入居しました。ずーっと大好きな町です。

■入居した頃を思い出してすごくうれしかったです。

■この街については住んでもなければ、詳しく知っている訳でもないけど、もし自分が住んでいた街がこんな風に年代別にデザインされれば嬉しいだろうと思った。

展示は、2023年3月まではこぼれび通り沿いで、2023年5月以降はUR千里グリーンヒルズ東町の集会所前で行っていますので、ぜひお越しください。

■ひがしまちって「どんな」まち?展
●会場:UR新千里東町団地I期・後工区仮囲い。千里阪急ホテル東側のこぼれび通り沿い(豊中市新千里東町2丁目。北大阪急行・大阪モノレール「千里中央駅」から徒歩約8分)
●期間:2022年10月19日~2023年4月2日
※屋外展示のため自由にご鑑賞いただけます。
※2023年5月以降は、UR千里グリーンヒルズ東町の集会所前に展示予定。

オトカリテでの展示

千里中央の「オトカリテ」(※)は、2023年4月30日の閉館にあわせて、「オトカリテファイナルパーティー」という催しが開催されています。
ディスカバー千里は、この催しに協力して、千里中央の写真などの資料や「大きな本」を展示しています。会場には、子どもたちが色を塗ったウォールアート、「オトカリテ」の思い出を展示するメッセージボード、フォトスポットもあります。
※オトカリテ:1970年3月11日に「大丸ピーコック」としてオープン。2013年4月26日に「千里大丸プラザ」から「オトカリテ」としてリニューアル・オープンした。

■「オトカリテファイナルパーティー」での展示
●会場:オトカリテ1階
●期間:2023年2月1日~2023年4月30日
※2月中旬に展示の一部を入れ替え予定

千里ニュータウンの思い出募集中

ニュータウンとして開発された千里には既に60年の歴史があります。ディスカバー千里は、この街の歴史を記録し継承することを目的として、千里ニュータウンにお住まいのみなさまから、そして、就学・就職・転勤などで他の地域に転居された千里ニュータウンのOB・OGのみなさまから、千里ニュータウンの思い出をお聞きする活動を続けています。最近お伺いした思い出をいくつかご紹介します。

■初めて千里ニュウータウンを知ったのは、青山台に見学に行った時。広々とした街並みで、ここは、外国なのかと思ってしまいました。その後、たまたま、高校生の私が、新聞で、I地区土地分譲を見つけ〔※I地区は新千里北町の工区名称〕、両親が、早速申し込みました。しかしながら、倍率38倍、とても当たらない〔※当選しない〕と諦めてましたが、当たり、家族皆呆然としました。(70代女性より)。

■小学生のころ、旧千里公民館がオープンしました。公民館前の「ひまわり広場」は、当時入会していたガールスカウトの集合場所で、キャンプに行ったり募金活動をしました。オープンイベントではポンポンでダンスの発表をした覚えがあります。今も新しくなった公民館でガールスカウトやボーイスカウトの制服姿をよく見かけます(50代女性より)。

(旧千里公民館)

(旧千里公民館前の広場)

こちらのページから、ぜひ千里ニュータウンの思い出をお聞かせください。