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目次
「街角広場スキマチャレンジ」のご案内
新千里東町に「あったらいい」、「やってみたい」を「ひがしまち街角広場」の空き時間(スキマ)を使って試すプロジェクト。「あったらいい」アイディア、「やってみたい」構想のある方もお気軽にお越しください。
新千里東町の近隣センターは現在、移転・建替の計画が進められています。近隣センターの空き店舗で運営してきた「ひがしまち街角広場」の運営も大きな岐路に立たされています。
「ディスカバー千里」では、「ひがしまち街角広場」がこれまで生み出してきたことを共有すると同時に、「ひがしまち街角広場」の新たな可能性を発見したいと考えました。そこで、「ひがしまち街角広場」の運営が終了する夕方以降の時間(スキマ)を使って、新千里東町に「あったらいい」「やってみたい」ことを試すプロジェクト「街角広場スキマチャレンジ」を定期的に開催することとしました。


2019年1月12日(土)に、第1回目の「街角広場スキマチャレンジ」を開催。子育て世代の方々を中心にお越しいただき、飲食しながら街の歴史の紹介などを行いました。
第2回「街角広場スキマチャレンジ」
●日時:2019年2月23日(土) 17時〜21時頃
●場所:ひがしまち街角広場
●参加費:無料
●飲食物は提供していませんが、隣の「いなごや酒店」の立ち飲みコーナー等で購入したものを、自由にお持ち込みいただくことができます
●主催:ディスカバー千里(千里ニュータウン研究・情報センター)
●協力:ひがしまち街角広場、いなごや酒店
東町読書クラブ、ダーツ・バー、千里グッズの新企画・制作・販売、手作り市・マルシェなど、新千里東町に「あったらいい」アイディア、「やってみたい」構想をお持ちの方はぜひお気軽にお越しください。
「いなごや酒店」の立ち飲みコーナーとも連携していますので、お酒を飲みながら、気軽に意見交換する機会にしたいと考えています。
「ひがしまち街角広場」とは
「ひがしまち街角広場」は、2001年9月に国の「歩いて暮らせる街づくり事業」とそれを受けた豊中市の社会実験としてオープン。半年間の社会実験期期間の後は、地域住民による自主運営として、行政からの補助を受けない運営が続けられてきました。「ひがしまち街角広場」は次のように地域にとって欠かせない場所になっています。
- ふらっと立ち寄り、居合わせた人と話をしたり、休憩したりできる場所として
- 地域の各種団体が会議や懇親会を開く場所として
- 毎年4月の東町公園の竹林清掃&地域交流会の主催者として
- 地域活動を担うグループを立ち上げる場所として(千里竹の会、千里住まいの学校、ディスカバー千里など)
- 子どもたちの登下校の見守りの場所として(学校帰りに水を飲みに立ち寄るのは学校公認です)
- 幼稚園に子どもを預けているお母さんたちが集まれる場所として


「ひがしまち街角広場」の運営日時
- 運営日時:11時〜16時
- 16時以降は貸切利用も可能(有料)
- 定休:毎週日曜、毎月第3土曜
- TEL:06-6831-9701
「ひがしまち街角広場」は空き店舗を活用したコミュニティ・カフェのパイオニア的存在として、国内外からの注目を集めており、最近も次のような視察がありました。
- 2018年5月20日(日):ドイツ・ジーゲン大学建築系研究室(学生23名、教授・研究者3名計27名)。(目的)「ひがしまち街角広場」と千里ニュータウン集合住宅建替えの現状・課題の把握、意見交換、東町まち歩き
- 2018年9月6日(木):金沢大学経済学類財政学ゼミ(3年生2名及び担当教授1名計3名)。(目的)「ひがしまち街角広場」と「ディスカバー千里」の活動についてのヒアリング
- 2018年11月13日(火):堺市南区区民評議委員会(委員11名・南区職員1名計12名)。(目的)「ひがしまち街角広場」の活動と府営住宅建替え後のコミュニティの現状・課題の把握、意見交換
- 2018年12月14日(金):大阪ガスまちづくり勉強会(大阪ガス職員19名)。(目的)千里ニュータウンの集合住宅の建替えとコミュニティの現況・課題の把握、意見交換、東町まち歩き
ディスカバー千里:最近の活動
「あいあい食堂」ミニ講座
新千里東町近隣センターの「あいあい食堂」(運営:大阪府社会福祉事業団)で開かれた千里ニュータウンを紹介すミニ講座「おもしろ千里」全6回)の講師をつとめました。
- 第1回(6月6日):おもしろ千里初級編
- 第2回(7月4日):千里丘陵・上新田・千里・東町
- 第3回(8月1日):ロンドン・ニュージャージー・千里・東町
- 第4回(10月3日):千里まち巡り:吹田編
- 第5回(11月7日):千里まち巡り:豊中編①
- 第6回(12月5日):千里まち巡り:豊中編②+豊中の自然史
千里中央の今と昔をつなげる10日間
2018年11月2日(金)〜11日(日)の期間、SENRITOよみうりの「イオンSENRITO専門館」で「千里中央の今と昔をつなげる10日間~ぼく、わたしのまち こんなまち~」が開催されました。「ディスカバー千里」は、この催しの次のような趣旨に賛同し協力しました。
- 地域とのつながりづくりを目指すイベントであること
- 子どもたちに千里ニュータウンや千里中央について関心を持ってもらう機会になること
「イオンSENRITO専門館」2〜4階に「大きな本」と千里中央の年表の展示と、期間中に行われた「せんちゅうマスターへの道 まちかどクイズラリー」へのクイズ問題制作のアドバイス・資料提供を行いました。


千里ふれあいフェスタ
2018年12月1日(土)に第八中学校で開催された「第14回千里ふれあいフェスタ」に参加しました。
「ディスカバー千里」はここ数年「ふれあいフェスタ」に参加していますが、今年は「大きな本」の展示、絵葉書や冊子などの千里グッズの販売に加え、新たな試みとして千里丘陵の自然史を紹介するための模型やパネルを展示。じっと展示を見てくださる方もおり、ニュータウンが開発される前の千里丘陵の姿に興味をお持ちの方が多いことに気づかされました。


新田公民分館2018年人権学習講座
2018年8月5日(日)に開催された「新田公民分館2018年人権学習講座」(主催:新田公民分館)の講師をつとめました。講座のテーマは「上新田への提案」。
当日は約50名の方々が参加され、今後の上新田地区のコミュニティとまちづくりのあり方についての提案の後、意見交換を行いました。
新千里東町「敬老の集い」
2018年9月15日(土)、東丘小学校で開催された「敬老の集い」(主催:東丘校区福祉委員会・豊中市社会福祉協議会)に新千里東町の「大きな本」と千里中央年表を展示しました。
「大きな本」は住民の方や行政から提供いただいた昭和40年代~50年代頃の懐かしい街並みの写真、現在建替えが最終段階に入りつつある府営住宅の間取り図などを編集したもの。千里中央の年表は「セルシー広場」でコンサートを行った歌手やタレントのリストなどを掲載したもの。
長く新千里東町で暮らしてこられた方々にとっては、暮らしを振り返るきっかけとして、新たに新千里東町にこられた方々にとっては、地域の歴史を知るきっかけとしていただけました。
連載コラム:千里発見
千里ニュータウンを様々な角度から発見(ディスカバー)していただくため、コラム「千里発見」の連載を始めました。
[第1回]千里丘陵タイムスリップ
(太田博一)
明治18年発行の地図「大阪近傍北部」を見ますと、現在の大阪中之島の川沿い付近から北は田畑が広がる田園地帯だったことが分かります。田園の先、北摂山系の南側に等高線が密な地帯があり、ここがのちに千里ニュータウンが建設される千里丘陵です。かつて千里丘陵は、大阪市中心部からその全貌を眺めることができたことがこの地図から読み取れます。
難波宮の時代には大阪と丹波を、飛鳥時代には京都と大宰府を結ぶ街道が丘陵の西と北に通り、丘陵の姿や丘陵からの優れた眺望が広く知られるようになります。万葉集をはじめとした和歌集に島熊山や待兼山、垂水が歌われ、特に待兼山は和歌の枕詞になり、清少納言は枕草子の中で趣のある山の一つに待兼山を挙げています。現在でも淀川の長柄橋から千里中央のビル群を見通すことができ、また千里ニュータウンには千里中央公園の展望台など大阪平野を見渡せる場所があります。いにしえの和歌に歌われた千里を思い浮かべながら千里丘陵から大阪平野を、大阪平野から千里丘陵を眺めれば、ロマンチックなタイムスリップができることでしょう。
『来ぬ人を待兼山のほとときす 傾く月のかけに啼くなり』(後鳥羽院/夫木和歌抄)