千里ニュータウンにお住まいのみなさまから、就学・就職・転勤などで他の地域に転居された千里ニュータウンのOB・OGのみなさまから千里ニュータウンの思い出をお聞きしています。

『ディスカバー千里だより』No.2(2017年6月10日号)

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ディスカバー千里の紹介

「ディスカバー千里」(千里ニュータウン研究・情報センター)は、①2002年に、新千里東町のコミュニティ・カフェ「ひがしまち街角広場」に集まった地域住民、建築・都市計画・まちづくりの専門家、大阪大学の研究者・学生が立ち上げたグループである「千里グッズの会」の有志と、②豊中市千里文化センター・コラボにおいて観光冊子『ぶらり千里:魅力発見ガイドブック』の編集や、まち歩きを行ってきた市民実行委員会広報プロジェクトの有志、さらに、③近畿大学建築計画研究室の有志が合流して活動するグループです。

「ディスカバー千里」は以下のような問題意識を背景として、まち歩き、千里のアーカイブ作り、地域で活動するグループの支援、千里の絵はがきの制作・販売、調査・研究、情報発信などの活動を行ってきました。

  • 千里の暮らしの歴史が記録・共有されておらず、近過去について記憶喪失になりつつある
  • 現在、急速に再開発が進んでいるが、千里全体としてどのような街にしていくのかという視点から再開発を位置づける主体がなく、先行する再開発の経験が次に活かされていない、また再開発に住民が意見表明・参加するための仕組みがない
  • 緑豊かな住宅地である反面、仕事・起業の場、住民同士が気軽に集まれる場が十分ではない
  • 成熟社会に対応するために、千里をどう再構築していくのかについてのビジョンが描けていない

2006年9月1日〜9月22日、千里公民館との共催で「千里ニュータウン展@せんちゅう」を開催

2011年4月1日〜2015年3月31日、「千里グッズの会」と豊中市の協働事業として「千里ニュータウンの地域情報の「蓄積・編集・発信」システムの開発事業」を実施

2012年7月25日、「千里グッズの会+大阪大学建築・都市計画論領域」による「大きな本」プロジェクトが、大阪府の「おおさかカンヴァス2012」の作品に採択

2015年3月、千里ニュータウンの刊行冊子『ぶらり千里:魅力発見ガイドブック』刊行(豊中市千里地域連携センター発行、ディスカバー千里メンバーが編集委員として参加)

2015年6月、新千里東町の東丘小学校・PTA創立50周年特別部とのコラボレーションで、東丘小学校創立50周年記念絵葉書作成

2016年3月、新千里北町の北丘小学校創立50周年として行われた「北町みんなでペイント祭り」に協力

ディスカバー千里:最近の活動

団地パンまつり&まち歩き

2016年10月29日、UR新千里東町団地を会場としてUR都市機構、豊中市千里文化センター・コラボ、ディスカバー千里の3者の共催で開催。テーマは「おいしいパンを買い求め、団地の緑の中でピクニックを楽しむ。団地の広場で人々がふれあう」。
ディスカバー千里は、UR新千里東町団地を起点とする2つのコース「千里中央公園コース」「千里東町公園コース」のガイドツアーを企画・実施。会場には千里ニュータウンの歴史・魅力を伝えるため「大きな本」を展示しました。

温故知しんでん

上新田はニュータウン開発から除外された地区で、ニュータウン開発前の千里丘陵での暮らし、自然を今に継承しています。2016年11月06日に上新田の新田小学校で開催された秋の文化祭では、公民分館の文化部の皆さんと共同で制作した「温故知しんでん~古きを訪ねて新田を知る~」のパネルや千里絵葉書などを出展。ニュータウン開発前の上新田の暮らし、ニュータウン開発と上新田の変化、そして、ニュータウン開発後も受け継がれた農業用のため池、赤松林、竹林などを紹介しました。

新千里北町の車止め調査

新千里北町には、戸建て住宅地を中心にキリン、リス、ウマなどの動物型、○▽□の孔のある幾何学型のユニークな車止めが50基以上あります。ディスカバー千里では近畿大学建築計画研究室と協働してユニークな車止めに注目した調査を行い、車止めは歩車分離を図るための工夫であり、小学校・公園付近には動物型が多いこと、下りの歩道の入口には▽の孔のある車止めがあるという法則を発見しました。
調査で発見した成果は、北丘小学校の「出前講座」(2016年10月7日)、北町人権講座「北町に込められた願い〜車止めから50年を振り返る〜」(2017年1月19日)にて地域の大人や子どもたちに紹介。今後も地域の方と一緒に、車止めを地域の「宝物」にするための活動を続けていく予定です。

八中の中庭を蘇らせよう!

豊中市立第八中学校において、中庭のベンチ等のペンキ塗り替え、記念樹の植樹によって、使われていない空間を交流の場として蘇らせようとするプロジェクをコーディネートしました。
ペンキ塗り替えは第八中学校美術部の教員・生徒がデザインし、PTAをはじめとする地域の方々、闘魂ペインターズ、(株)アステックペイントジャパン、NPO法人・緑からのメッセージの協力により2017年3月9日〜4月1日に作業を行いました。
今回のプロジェクトが、学校、地域、専門家の協働により身近な環境をよくする動きの先駆けになればと思います。