PDFファイルはこちら。
「ディスカバー千里」(千里ニュータウン研究・情報センター)は、①2002年に、新千里東町のコミュニティ・カフェ「ひがしまち街角広場」に集まった地域住民、建築・都市計画・まちづくりの専門家、大阪大学の研究者・学生が立ち上げたグループである「千里グッズの会」の有志と、②豊中市千里文化センター・コラボにおいて観光冊子『ぶらり千里:魅力発見ガイドブック』の編集や、まち歩きを行ってきた市民実行委員会広報プロジェクトの有志、さらに、③近畿大学建築計画研究室の有志が合流して活動するグループです。
大阪府によって開発され半世紀を経た千里ニュータウンは豊かな町に成熟しました。団地の建替えも活発な恵まれたニュータウンですが、元々の先進的な計画の価値、住民による暮らしと場作りの歴史が共有・尊重されておらず、今後の成熟社会の住環境に向けての再構築はあまり進んでいません。このような問題意識のもと「ディスカバー千里」は活動を継続しています。
千里ミニ講座「おもしろ千里」
新千里東町近隣センターの「あいあい食堂」(運営:大阪府社会福祉事業団・豊寿荘)では、午後の新プログラムとして、千里ニュータウンに関するミニ講座「おもしろ千里」が行われています。
「ディスカバー千里」共同代表が講師となり、ニュータウン開発前の千里丘陵の歴史、千里ニュータウン計画の方法・特徴、千里ニュータウンの暮らしの歴史などをご紹介しています。
- 日:2018年6月~11月の毎月第1水曜日(全6回)
- 時間:14時30分~15時30分
- 場所:新千里東町近隣センター「あいあい食堂」
- 参加費:無料
- 予約:不要
新千里北町車止め街歩きツアー
「ディスカバー千里」では、新千里北町に50以上あるカメ、リス、キリンなどの動物型、○▽□などの幾何学型のユニークな車止めに注目し、調査を続けてきました。それと同時に、調査結果を紹介する車止め街歩きツアーを定期的に開催しています(2017年11月25日に第1回、2018年4月7日に第2回のツアーを開催)。
車止め街歩きツアーは、千里文化センター「コラボ」で、新千里北町の街の成り立ち、車止めが設置された背景などを説明した後、実際に街歩きを行うものです。
今後も定期的に車止めツアーを開催しますので、ぜひご参加ください。3回目のツアーの詳細はウェブサイト等でご案内致します。
千里カレンダー2018販売中
「ディスカバー千里」のメンバーが撮影した写真ストックから、千里ニュータウンの四季の写真、団地の写真、懐かしい写真などを厳選して作成したカレンダーです。
千里ふれあいフェスタ(予定)
今年も「千里ふれあいフェスタ」の会場にて、千里ニュータウンの歴史や魅力に関するパネル展示や、絵はがき、冊子、カレンダーなどのグッズ販売を行う予定です。
「八中の中庭を蘇らせよう!」プロジェクトで、交流の場として蘇った中庭もぜひご覧下さい。
- 日:2018年12月1日(日)
- 時間:10時〜14時(予定)
- ※9時〜10時は地域清掃活動
- 場所:豊中市立第八中学校
ディスカバー千里:最近の活動
北町車止めペイント祭り
「ディスカバー千里」の車止め調査・街歩きがきっかけとなり、ユニークな車止めが地域の宝物だと認識されるようになりました。2018年3月25日、新千里北町地域自治協議会の主催で「北町車止めペイント祭り」が開催。子ども70〜80人を含めた約150人の地域の人々が、車止めのペンキ塗替えを行いました。ペンキ塗替えには、塗装のプロ集団「塗魂ペインターズ」からもサポートいただきました。
「ディスカバー千里」は「北町車止めペイント祭り」のコーディネートを担当。2018年2月21日の「子どもミーティング」では、子どもたちへの車止めの説明、車止めにまつわる思い出のインタビュー、ペンキ塗替えの方法を説明しました。
春の竹林清掃&地域交流会
2018年4月22日、新千里東町の「ひがしまち街角広場」主催で「春の竹林清掃&地域交流会」が開催されました。東町公園の竹林を清掃することを目的として昨年から実施されている行事で、子どもを含めた参加者が竹林内のゴミ収集を行いました。竹林清掃には千里竹の会、東丘ダディーズクラブ、ディスカバー千里の地域団体のメンバーもサポートとして参加。
「ひがしまち街角広場」のスタッフは裏方として参加し、受付係や安全見守り役、協力者への昼食づくり(おにぎりや野草の天ぷら)を担当。日頃は見過ごしてしまいがちですが、「ひがしまち街角広場」のスタッフ一人一人が地域のつながりの要になっていることに改めて気づかされました。
特別展「ニュータウン誕生」
今春、吹田市立博物館とパルテノン多摩歴史ミュージアムの連携展示として、「ニュータウン誕生 ~千里&多摩ニュータウンの都市計画と人々~」が開催されました。ニュータウンがどのように計画され、どのような形で実現し、そこで人々はどのように生活を組み立ててきたかをテーマとする特別展です。
「ディスカバー千里」のメンバーは、2018年4月30日に「パルテノン多摩歴史ミュージアム」で開催された関連講演会「ニュータウンとコミュニティ」のパネリストとして参加し、千里ニュータウンと海外ニュータウンの歴史・コミュニティについて報告しました。2018年7月1日には関連行事として、新千里北町の車止め街歩きツアーを開催しました。
男山団地の見学
千里ニュータウンの今後のあり方を学ぶため、「ディスカバー千里」のメンバーで京都府八幡市の男山団地を見学しました。男山団地は、千里ニュータウンの10年後の、1972年から入居が始まった大規模団地です。
男山団地では関西大学・UR・八幡市・京都府による「男山地域活性化プロジェクト」の一貫として開かれた「だんだんテラス」などを見学。「だんだんテラス」が既存の自治会の枠組みにとらわれない新たな活動を立ち上げる拠点になっていること、大学生が地域に関わることの意味、DIYの拠点としての工房の開設など、貴重な話を聞かせていただきました。